「PUMA SUEDE CLASSIC」にアップデートを施し若干カットを上げ、2011年から展開されている「PUMA SUEDE MID CLASSICS (プーマスウェードミッドクラシックス)」を今回ベースモデルに採用したのは、2002年に当時日本では正規販売が無く、アメリカのみでしか展開されていなかった「SUEDE MID(スウェードミッド)」に着目した「HECTIC (ヘクティク)」の「江川 芳文 (エガワヨシフミ)」氏と「mita sneakers」のクリエイティブディレクターである「国井 栄之 (クニイシゲユキ)」氏のリクエストにより「JAPAN LIMITED (ジャパンリミテッド)」として日本における展開がスタートしたというアナザーヒストリーが存在し、「Puma」と「mita sneakers」の現在の関係性において重要な役割を果たしたこのモデルをこのタイミングで再びフィーチャー。
ヴィンテージデニムからインスパイアされアッパーマテリアルに使用した今作の「ネイビースウェード」は日本に古来から伝わる染色法である「藍染め」の技術を駆使し具現化。今回の技法ではスウェードが非常に染まりにくいため、「5度染め」を行う事で深みのある独特な風合いのインディゴブルーに仕上げ、履き込む程に別の表情を生み出しヴィンテージデニムにみられ「あたり」と呼ばれるパッカリングなどの経年変化を堪能する事が出来る。
そしてコットン製のシューレースはアッパーのカラーリングと同様にインディゴブルーを選択。シュータンタグのキャットロゴには、現在のキャットロゴとは異なる70年代に使用されていた「目付き」 「前足の切れ込み」が入った織りネームを採用。旧ロゴが終了してからシュータンタグに再び採用されるのは今回が初めてとなり、特徴的なディテールを採用した「mita sneakers」オフィシャルコラボレーションならではの特別仕様となっている。
また特製ポーチには「Puma」と「mita sneakers」のコラボレーションロゴが刻まれ、中には「ファーストシューレース」と同色の「ファットシューレース」、デニム等のステッチをイメージした茶金カラーの「ナローシューレース」、「ファットシューレース」の合計3本が付属する。
mita sneakers x Puma PUMA SUEDE MID MITA
2011年10月下旬発売予定
INDIGO (352877-02)
25.0 – 29.0cm
16,800円(税込)
PUMA SUEDE
1968年にトレーニングシューズとして誕生して以来「Puma」が誇る大定番クラシックコートモデルとして不動の地位を築いた「PUMA SUEDE」。1968年に開催された「メキシコオリンピック」陸上競技200mにて金メダルを獲得しながらも、黒人への人種差別に対する「ブラックパワー・サリュート(拳を高く掲げブラックパワーを誇示する)」という政治的パフォーマンスが引き金となり金メダルを剥奪された陸上選手「TOMMIE SMITH (トミースミス)」が、表彰台に上がりパフォーマンスの際に着用していたトレーニングシューズが数々の歴史の始まりとされ、1970年代には「NBA (ナショナルバスケットボールアソシエーション)」の強豪チーム「NEW YORK KNICKS (ニューヨークニックス)」にて目覚しい活躍で脚光を浴び、コート外でも独自のファッションセンスで当時のファッション誌の表紙を飾る等多くのファンを魅了し、引退後には「NEW YORK KNICKS」時代の背番号「10」の永久欠番や、バスケットボール殿堂入りの偉業を成し遂げた往年の名プレーヤー「WALT FRAZIER (ウォルトフレイジャー)」のシグネチャーモデル「CLYDE」は、「WALT FRAZIER」との契約終了後にも継続生産され、当時インターナショナル品番のみでモデル名すら無かったこの「ブラッチャー (外羽)」タイプのスウェードモデルが、いつしか「PUMA SUEDE」と呼ばれるようになった。
更に、80年代のヒップホップシーンに旋風を巻き起こしたヒップホップグループ「BEASTIE BOYS (ビースティボーイズ)」や、プロスケーターでありながら執筆活動等でマルチな才能を発揮している「SCOTT BOURNE (スコットボーン)」を始め、多くの有名アーティストから各界の著名人に至るまで愛され続ける「PUMA SUEDE」は、「Puma」のブランドヒストリーを紐解く上で欠かす事の出来ない最重要な1足でもある。