「NIKE(ナイキ)」がモットーの一つとして掲げる「Be a sponge(スポンジのように多くを吸収せよ)」は、冗談のように使われることがあるが、ナイキインク社長 兼 CEOの「Mark Parker(マーク・パーカー)」は、常に周囲の世界に関心を持ち続けることを意味するこの言葉を、子供の時からの実現していた。草、石、種や虫などの自然に囲まれながら、祖母とゆっくりと散歩を楽しみ、それを実践していた。「NIKE」のデザイナーたちも、常に目に入るものに注意を傾け、自分を取り巻く世界とのつながりを探している。アスリートと関わり、芸術を鑑賞し、世界を旅して想像力をかきたて、それらを創作に生かしている。様々なものに影響を受け、鮮やかな形が生まれていく。
この夏の大会を前に、ナイキのカラー デザイン チームがまず考えたのは、動いている体の流れ。アスリートが旅する姿、そしてその旅先に広がる熱帯雨林とそこに息づく生命、例えば目を奪うような鮮やかな羽根の鳥、未来的な光を放つカブトムシなどにも思いを馳せた。そのようなインスピレーションを十分に理解するところから、アートワーク制作が始まる。デザイナーたちは、鳥の羽ばたく姿、その光るような翼、大切な宝石のように並んだ虫たちのイメージや動画をじっくりと観察した。
色鮮やかな自然に影響を受けたのが、この夏向けの鮮やかなカラーパレット。新しく作り出した「アンリミテッド カラー(限界のない色)」を中心に、伝統的な国旗の色を最大限鮮やかに大胆にしたものまで網羅している。
ナイキ ボルトとハイパー パンチ ピンクをグラデーションで表現した「アンリミテッド カラー」が、陸上競技用の全ラインアップを含むフットウエアのアッパーを飾る。「NIKE」らしい光るような黄色のボルトは、黄色の中でも最も目に付きやすい主張の強い色で、この色がスピードを表現する。ハイパー パンチ ピンクは中足部からボルトに混じり、かかとのほうに向かってより純度を高めていくが、まるで一瞬で目の前をよぎるランナーが幻であったかと思わせる効果を高める。この色は、前述のカブトムシのように銀、紫と青の輝きを見せる、フットウエアのメタリックなスパイク プレートにもよく合う。
これらの鮮やかな色が動くと、まるで光が流れるようにも見える。それは着用するアスリートの限りない能力の象徴となるだけではなく、ナイキが見る世界、つまり、限りないインスピレーションとデザインの可能性に溢れる世界を表現している。
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