「ASICS Tiger(アシックスタイガー)」から、世界のスニーカーシーンのエッジームーブメントをタイムレスに展開する原宿のスニーカーセレクトショップ「KICKS LAB.(キックスラボ)」と、大胆かつ洗練されたカラー&テキスタイル提案に、神業にも近い精巧なハンドペインティング。飛び抜けたセンスとテクニックで、世界最高峰のスニーカーカスタムアーティストと称される、「Mark Ong」氏こと「SBTG(サボタージュ)」とのコラボレーションモデル「ASICS Tiger x SBTG x KICKS LAB. GEL-LYTE V “PHYS ED”」が発売され、即完売したのは記憶に新しいところ。
そのコラボレーションモデルの誕生秘話について「Mark Ong」氏、KICKS LAB. ディレクター「近藤」氏、プロダクト企画「山田カツ」氏を交えてインタビューを行った。
– 今回のコラボレーションの経緯は?
SBTG Mark(以下、M : ): シゲ(近藤氏)とは8年ほど前からの友人で、いつも何気ない話をしていて、asicsで何かやりたいね。という話をよくしていました。
KICKS LAB. 近藤氏(以下、近 : ): 普段からチャットでMarkとは友人としてなにげないコミュニケーションを取っていて、「また何かやりたいね。」という話のタイミングで、ちょうど僕たちとasicsが良い関係性を持てていたので、山田さんに相談したのが最初のスタートです。色々なモデルを検討していたのですが、最終的にGEL-LYTE Vに落ち着きました。
山田カツ氏(以下、山 : ): Markがよく日本に来ていて僕も何度か会っていたのですが、一緒に遊んでてシゲさん(近藤氏)とMarkの2人の関係性がすごく良いなあと思っていたんです。それで、なにかのかたちに生かしたいと思って、アジアのショップ、アジアのブランド、アジアのアーティストというアジア繋がりで何か出来たらいいなと思い、プロジェクトがスタートしました。
– デザインから完成までのKICKS LAB.、SBTG、asicsとの役割分担はどうでしたか?
M : 自分はオリーブ系の色を使うことが多いのですが、シゲ(近藤氏)はコヨーテカラーが好きで、「ちょっと入れようよ。」という話になって、自分ではあまり考えないカラーだったのですが、入れてみたらすごく良くて。それがコラボレーションという意味でうまく出来たと思います。
近 : ファーストデザインはMarkが担当で、カラー方で僕がリクエストを出しながら、asicsさんにお願いして形にしてもらったという流れでした。ファーストサンプルの出来が素晴らしかったので、それからは早かったですね。
山 : 最初から出来上がりが良かったんですよね。あまりブレたものにならなくて、むしろ「このイメージを活かしたいね。」という話になり、ファーストサンプルからあまり手を加えませんでした。ストレートに最初の要望のままでそのままプロダクトに生かせたことは、いつもそうできるとは限らないので単純にとてもうれしいですね。ものとしてもKICKS LAB.やMarkの作品をそんなに普段知らない人でも、単純にシックでかっこいいと思ってもらえたようで、それが一番うれしかったです。
– asicsで好きなモデルは何ですか?
M : シンガポールの軍隊で使っている靴がasicsなんですよね。そのスニーカーが好きです。モデル名はちょっと分からないですが。。あとは、Onitsuka Tiger TIGER ALLIANCEや、asics GT IIはレトロランの雰囲気が好きですね。
近 : 僕もクラシックなスニーカーが好きなので、Markと同じですが、Onitsuka Tiger TIGER ALLIANCE、asics GT II、他にはGEL-LYTE IIIが好きです。
– ASICS Tigerに期待するところは?
M : asicsはパフォーマンスブランドとしての認知が大きいと思いますが、パフォーマンスの部分にしか接点がない人たちにも、見てもらえるような、ライフスタイルのプロジェクトをもっとやっていって欲しいと思います。GEL系のモデルだったりASICS Tigerのカスタムの依頼を近年よく受けるようになったので、流れが来ていると思います。
近 : 日本のスニーカーシーンを見ていると、日本のブランドってまだま少ないじゃないですか。asicsには、日本のスニーカーシーンを引っ張っていって欲しいです。 もちろん僕らも日本のショップなので、日本からの発信というところを常に意識していますし、僕らの店を使ってそこに貢献出来たら嬉しいと思っています。 日本を代表するブランドとして世界に発信していってもらいたいですね。
– KICKS LAB.の今年はどのような一年でしたか?来年は?
近 : 世界を含めて少し認知されてきたかなと思います。今後に向けての土台作りがやっと出来たかなとも思える良い一年でした。来年には大きな動きがあると思うので期待していてください。
– KICKS LAB.のイメージは?
M : 比較的若いショップですが、ポテンシャルはすごくあると思います。見せ方、見栄えは日本だけでなく、世界的に見ても非常に優れています。これからも一緒に何かやっていけたら良いですね。
ASICS Tiger x SBTG x KICKS LAB. GEL-LYTE V “PHYS ED”
発売日 : 2015年12月5日(土)
品番 : TQ6J3Q 6061
価格 : 18,900円(税込)
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