ニューバランスは、3Dプリンターを用いたランニングシューズをローンチ



「New Balance(ニューバランス)」は、3Dプリンターを用いたパフォーマンスランニングシューズをローンチすることを発表。

3Dプリンターによる最新式のミッドソールは、足底の圧力分布によるデータに基づいて作られる。圧力の平均値が高いエリアほどクッション要素が強調された構造となり、安定性が必要な部分はより強固なつくりとなる。
ミッドソールの製作については、「New Balance」は選択式レーザー焼結(SLS)という方式を採用し、これは新素材の微細粉末をレーザー照射によって細胞のように細かいセクションが何層にも積みかさなった固形物に変化させる工法。
「3Dシステム」社との独占契約の下に新開発された粉末状態の弾力性素材”DuraForm® Flex TPU”の粉末によって、パフォーマンスランニングで必要とされながら、これまで実現が困難だった堅牢性と弾力性を高次元で両立させることに成功した。

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「New Balance」社イノベーション&エンジニアチームの、「ショーン・マーフィ」シニアマネージャーは
「今回はまさに、フットウェア業界において前人未到の技術系コラボ・プロジェクトとなりました。」
と述べている。
「3Dプリンター部材を用いてここまでハイレベルのパフォーマンスを実現しようとなって、我々はランニング/バイオメカニクスの専門家と、プラスチック成型、素材開発、工業デザインなどの領域でそれぞれリーダー的に活躍なさっている方々を揃えたプロジェクトチームを編成しました。このチームなら未来のフットウェアのデザインや製作プロセスをつくりだしていけると思います。」

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2013年に「New Balance」は、史上初めて、3Dプリンターを用いて陸上競技用スパイクを開発し、中距離ランナーとして活躍する「ジャック・ボラス」選手の実際の競技中にテストを実施。それ以来、数多くのニューバランス契約選手にテストを依頼し競技中での着用を通じて改良を重ねてきた。彼らの中には、米国五輪代表の「キム・コンリー」選手も含まれ、彼女が出場した2014年全米選手権では、3Dプリンターを用いてつくられたプロトタイプを着用して見事女子10,000mを制した。

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陸上競技の分野以外にも、フットボールやベースボールのエリート選手たちのスパイクも開発。「New Balance Football(ニューバランスフットボール)」のスター的存在である「アーロン・ラムジー」選手は、2015年5月30日に行われたFAカップの決勝戦で、3Dプリンターで作られたプレート搭載の特注スパイクを着用。

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「2013年当初は”これがフットウェア生産技術の未来だ”と話していたのですが、今日、3Dプリンターをフル活用して実際にその”未来”を現実のものにすることができて、とても誇り高く感じております。3Dプリンターを用いて、今後もパフォーマンスカテゴリーでカスタマイゼーションの全く新しい可能性を探求していくことができると思っていますし、我々のイノベーションチームもパフォーマンスランニングの中で最新のテクノロジーを追求していきます。そう言った一歩一歩が、世界のトップスポーツブランドに仲間入りするために重要だと思っております。」
と「New Balance」社長兼CEOの「ロバート・ディマルティーニ」氏はコメントしている。

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この芸術の域にまで達した限定的なランニングシューズは2016年4月にボストンでローンチされ、その後世界の中でも選ばれたニューバランスショップ(日本国内展開を含む詳細は未定)にて限定展開予定となっている。

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