New Balance誕生110周年を迎え、そのアニバーサリーモデルML2016をデザインしたTokyo Design Studio モリタニ シュウゴ氏にインタビュー


2016年に誕生110周年を迎えた「New Balance(ニューバランス)」は、「320」40周年、「580」20周年などのアニバーサリーモデルもあり、注目を集めている。その中で110周年モデルとして「ML2016」が発表される。

そのデザインを担当した「Tokyo Design Studio」クリエイティブ デザイン マネージャー「モリタニ シュウゴ」氏にインタビューを行った。

- Tokyo Design Studioとは?

Tokyo Design Studio モリタニ シュウゴ氏(以下、モ : ): 2012年にニューバランスのライフスタイルカテゴリでの新しいコンセプト、デザインをアジアだけではなく、グローバルに向けて開発、発信していくチームを作ろうということでスタートしました。

- Tokyo Design StudioのNew Balance US・UK・APACの中での役割は?

モ : グローバルとしての展開をしています。ですので、全リージョンに向けてプロダクトを作っていくということがTokyo Design Studioの役割です。

- Tokyo Design Studioでは、どのようなモデルを制作していますか?

モ : 996などのREENGINEERED(リエンジニアード)やC-SERIESなど新しいコンセプトやモデルが多いですね。

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- 110周年に向けてデザインされたアニバーサリーモデル「ML2016」のコンセプト、完成までのこだわったところ、難しかったところは?

モ : ML2016はTOKYOをコンセプトとしたデザインとなっています。アッパーにレザーを使いクラフトマンシップを表現し、インナーにはランニングシューズで用いられるテクノロジーを採用。クラフトマンシップとテクノロジーを融合したデザインはアメリカやヨーロッパではなく、日本特有の考え方なのではないかというところも、このシューズに込めたコンセプトになります。
「2016」という名称も110周年を記念するという意味合いもありますし、New Balanceのシューズにはモデルナンバーとしての数字が付いていて、1000番台以上はプレミアムなので、made in USAでもUKでもなく、アジアの最高峰という位置付けでも「2016」という数字を付けています。
また、難しかったところは沢山ありました。笑
細かいところで言えば、ミッドソールは「1600」の一体成型ミッドソールを使っているのですが、アウトソールは新しいモノを使っています。ですので、そこを合わせていく作業や、レザーとパディング(インナーのクッション素材)の異素材を付けるのは難しかったですね。またアッパーの一枚革の部分のシェイプを出すのも何度もサンプルを制作して、完成までに2年掛かりました。

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- 2016年は「320」40周年でもありますが、「320」とはどのようなモデルなのでしょうか?

モ : “N”マークが初めて採用されたモデルとして知られていますが、当時のランナーズワールドで1位を飾るなど機能性とデザイン性で高い評価を得たモデルです。
今回そのオリジナル復刻モデルの「320」が登場しています。シュータンの”NB”マークも現行のマークよりもバーの本数が多い当時のロゴを採用しています。

- 「580」も20周年ですが、どのような展開がありますか?

モ : 20周年のアニバーサリーイヤー第一弾として、NEW ERAとのコラボレーションモデルを発売しました。引き続き2016年はさまざまなブランドとのSMUが登場する予定です。また、当時「580」で使用していた”ROLLBAR”から”REVlite”を新たに採用し軽量化が図られるなど、20周年を迎えてアップデートされています。

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- 守谷さんはメゾンブランド出身ですが、アパレルとフットウェアのデザインの違いは?

モ : 制作期間が全然違いますね。アパレルの方は半年毎のスケジュールですが、フットウェアは2年前くらいからなので、そこは慣れるまで時間が掛かりました。

- 2年前からだとトレンドも変わると思いますが、そこはどのようにされているのでしょうか?

モ : トレンドリサーチのチームがアメリカにあるので、Tokyo Design Studioはそのチームと密にコミュニケーションを取りながら進めています。

- アパレルもフットウェアもスケッチを描いているのでしょうか?

モ : アパレルの頃はデザイン画がメインでした。フットウェアもデザイン画も描きますが、パソコンでの作業の方が多いですね。以前の職場はパリコレのブランドだったので、クリエーションメインでしたが、現在はプロダクトの要素も多くあるので、そこは少し違います。でも、アパレルとフットウェアのデザインは、手法こそ違いますが、人間の身体・動きに関係するデザインという点で基本的な考え方、発想は同じだと思っています。

- これからNew BalanceがTokyo Design Studioを通じて行っていくこととは?

モ : New Balanceは歴史がありますので、これまでの伝統をキープしながら、トレンドに左右されないNew Balanceらしい新しいデザイン・商品に挑戦していきたいですね。

 
New Balance ML2016
発売日  : 2016年2月上旬
カラー  : BLACK, BROWN, GRAY(GRAYは日本未展開)
サイズ  : 23.0 – 29.0, 30.0cm
価格   : 21,600円(税込)

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